戦国武将気分で花押を加えて、歴史に思いをはせてみた

体験記

こんにちは!Lakit運営チームのスタッフOです。

好きな日本史上の偉人は?

好きな歴史上の人物はいますか?それは誰でしょう?もしくは、好きな日本史の時代はどこですか?

 

戦国時代や動乱の幕末あたりが、時代小説としてはとても面白く人気がありますね。

ほかにも、NHKの大河ドラマで主役として描かれる人物は、ほぼ1年間その人の生い立ちからをずっとテレビで見ることになるので、思い入れが強くなったりします。(わたしだけ?)

 

あるアンケート調査で、高校生に好きな歴史上の人物を聞いたところ、2021年の調査では、男女ともに第1位は「織田信長」だったとのこと。

織田信長を選んだ理由を見ると、回答には以下のようなものが挙げられていました。

  • カリスマ性で溢れてる(高2・東京都・男子)
  • 改革者と思う(高2・兵庫県・男子)
  • リーダーシップがあり、高いカリスマ性(高1・鳥取県・女子)
  • 桶狭間の戦いでの戦法がすごかった(高2・神奈川県・女子)
  • 新しいものに興味津々なところが好き(高1・静岡県・女子)

自分で決めた道を突き進むカリスマ性や、舶来品を積極的に好んで使い、取り入れたことが評価されています。

現代社会に置き換え、イノベーターとしての織田信長の柔軟な思考に感じるところがあるのかも!?

 

そんな、皆さんの好きな日本史上の偉人たち。

彼らが自らの署名として使っていた「花押(かおう)」をご存知ですか?

「花押」は日本で1200年以上の歴史を持ち、現代でも政治家など一部の方が「サイン」として利用していますが、なかなか目にする機会はありませんよね。

今回ご紹介するレッスン「〈人の想いを表す署名〉花押を歴史上の人物から学ぼう」では、日本花押協会さんに花押の歴史を教わりながら、偉人の花押に込められた意味をひも解いてゆきます。

花押に秘められた思いを知ると、さらにその偉人が好きになるかも!?

彼らの署名を知ることで、時代劇を見たり、博物館に行って書簡を見るときの新しい楽しみ方が生まれるかもしれません。

ぜひ一緒に花押についてまなびませんか?

 

レッスン スタート

さっそく、レッスン開始です。

まずは花押の歴史から。花押に用いられる書体と時代を相互に関連付けながら見ていきます。

もしかすると、花押を入り口にもっと歴史や書物を詳しく知りたい!と興味がわいた方もいらっしゃるでしょうか?

話はそれますが、日本の中世史を知る上で、古文書は最も重要な資料の一つと言われます。

古文書を読み解くスキルが身に付けば、いろんな実物を自分で読んでみたり訳したくなるに違いありません。

古文書の原文を解読するために、例えば、大学が社会人向けに開講している「古文書学」の授業を聴講したり、古文書の読み方に関連する書物に触れてみると、より興味が深掘りできて良いかもしれませんね。

古文書学は文学部の授業や、教職課程、学芸員課程で必要な単位として認定されることもあるようです。インターネットで情報発信している大学もあるので、探してみると色々なきっかけが見つかりそうです。

Lakitのレッスンでは専門的な詳しい話ではなく、興味の入り口として気軽に取り組める内容で、花押を紹介してくれますよ!

 

レッスンの紹介に戻ります。次に道具の紹介。

Lakitでは、キット付きレッスンを購入いただくと、日本花押協会の笑韻さんが推奨する太字の筆ペンと花押が映える和紙風の紙が届きます。

レッスンで利用するものと同じ本格的な筆ペンで書いてみたいという方は、キット付きをご購入下さいね♪

お手持ちの筆ペンやもっと本格的な書道道具でやってみたい、という方はキット無しでも大丈夫ですが、実際の筆でチャレンジする場合は、筆ペンとは持ち方などが異なります。ご自身でやりやすいようにしてくださいね。

レッスンで利用するワークシートはご自身でダウンロードしていただけるので、キット無しの場合はこちらを印刷して受講してみてください。

筆ペンに慣れよう

まず初めに、普段はあまり使いなれない筆ペンに慣れていきます。

笑韻先生のお手本をまねて、細い線、太い線などいろいろな線を書けるように練習していきます。

毛筆ではないので、力を入れすぎると、インクが出すぎてしまったり毛先がつぶれすぎてしまったりするので要注意です。

特に、筆ペンのインクが出る部分を力を入れて押しすぎないように気を付けます。

スタッフOは左利きなので、もともと書道は苦手です。。が、花押は書道とは違い、型通りのきれいな署名というより、もともとまねされにくいように崩されたクセのある署名なので、書道が下手でも大丈夫です!

こちらのレッスンは、歴史上の人物の花押をまねしてみることを通じて、歴史に思いをはせ、偉人が込めた気持ちを汲み取ろうというレッスンです。左利きの方もご安心ください!

戦国時代の花押:織田信長と豊臣秀吉

まずは1人目、戦国時代のカリスマ、織田信長の花押について学びます。

ポイントを解説してもらいながら練習しますので、とても興味深く聞くことができました。

へー!そんな意味が込められているの👀!!この形はそれを表しているんだ!

ネタバレになってしまうのでこれ以上は詳しいことを書けないのですが、早く博物館に行って直筆署名を見たくなりました。

現代でも筆跡鑑定など、本人が書いた署名と他人がまねして書いた署名はすぐに違いがわかったりしますが、当時も他人にまねされない署名として花押が用いられていたのだと思うと、面白いです。

いつか自分がまねして書いた渾身の作品を、本人直筆の花押とぜひ見比べたいですね!

豊臣秀吉の花押をまねて書いたもの
花押の右上に家紋のイラストも添えてみました

安土桃山時代の花押:千利休

千利休と言えば、やはり「茶の湯」を確立した人物、ということで知られています。

2022年は千利休の生誕500年にあたる記念年で、各地で千利休にまつわる展覧会が催されているようです。

もともとは商人ですが、織田信長、豊臣秀吉といった権力者のもとで茶頭をつとめ、当時の正親町天皇から「千利休」の名前を賜りました。

現代でも茶の湯の世界では、茶道具の箱書に花押をよく見かけることができます。

今回のレッスンでは、千利休が晩年に使っていた花押を練習してみますよ。

幕末の花押:坂本龍馬と伊藤博文

坂本龍馬はとても人気のある歴史上の偉人ですよね。

偉人は言えば、とっつきにくいイメージがありますが(とても偏見です)、スタッフOの坂本龍馬のイメージは、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」でした。

小説「竜馬がゆく」の中では、人間的な魅力にあふれていて親近感のある人物として活躍します。

何度も読み返したくなる名著だと思っているのですが、坂本龍馬といえばこの本で描かれているイメージを強く持っている方が少なくないのではないでしょうか。

本物よりも横長になってしまいました
つながっている部分が難しかったです

続いて伊藤博文の花押は一転、とてもシンプルで普通の漢字のようにも見えます。

伊藤博文は、初代総理大臣を務め、1963年~86年までは1000円札の肖像に描かれていました。現在政治家の方たちが閣議の署名として花押を使うのも、この時代から続いている慣習なのでしょう。

旧1000円札の伊藤博文

幕末の混乱期を駆け抜けた偉人の花押と、戦国時代の花押をそれぞれ描いてみると、時代によって、個人によってそれぞれ込められた思いや書体の違いに気づくことでしょう。

一つ一つがユニークな形で、もっと詳しく知りたくなりますね!

自分の花押を作るには?

自分の花押を持ってみたいな、と思った方は、日本花押協会のサイトから注文したりさらに詳しい講習を受講することができます。

今回のレッスンをつとめた笑韻さんに発注することもできますよ。ぜひチェックしてみてください。

こんな人におすすめ

・歴史に興味がある人

  • 織田信長好きな人
  • 千利休好きな人
  • 豊臣秀吉好きな人
  • 坂本龍馬好きな人

・「花押」を初めて知り、興味を持った人

・暗号に興味がある人

・筆ペンでサインを書いてみたい人

 

レッスン情報

今回ご紹介した一般社団法人日本花押協会の笑韻さんのレッスンは

〈人の想いを表す署名〉花押を歴史上の人物から学ぼう」です。

実際に偉人たちの花押について解説を聴くと、もっと知りたい!と知識欲が湧いてきます。

ぜひLakitのホームページでチェックしてみてください♪

最後までお読みいただきありがとうございました。

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