年末年始でちょっとしたものを贈ったりもらったり。そんな季節に毎回気がかりなことがあります。シンプルなデザインだけど自分らしさを表現できるラッピングができないか、ということです。
市販されているものはデザインがよくても、描かれている素材が思ったようなものでないということがしばしばあるのです。自分で描ければいいのに、とそのたびに思うのですが、私はイラストの技術など持ち合わせていません。
ギフトに自分のイラストを載せるなどということはとてもハードルが高く、あきらめ気分で毎回ラッピングをしていました。
シンプルな紙袋にお菓子を入れて子どもの友達に配ることもあるのですが、ちょっと味気ないなと感じてしまいます。お友達の名前が入ったタグの脇に、さりげなくセンスのいいイラストがあったら……、と思うことが多いのです。
そんな折、道具が送られてきて、動画でレッスンを受けられるというLakitの存在を知りました。
イラストが簡単に描けるようになって、胸キュンのギフトが贈れる?なんて魅力的なんでしょう。 しかも道具が送られてくるので、自分で文房具の買い出しへ行く手間もありません。これはやってみたい!と早速注文しました。
イラストを描くキットが届く
12月2日の午後にLakitのサイトから注文して、12月4日のお昼ごろにネコポスで届きました。キット一式は郵便ポストに入るコンパクトさで、なによりハンコを押しに玄関へ出る手間がありません。
シンプルなクラフトボックスに、ポップなテープが貼ってあります。
早速開けてみましょう。
新品の道具が出てきました。中にはレッスンに使う道具が一式入っています。今回のキットはイラストを描くためなので、鉛筆やペン、練りゴムが入っていました。
ギフトバッグやシールも同封されているので、描けたものからすぐにギフトに使える便利なキットです。自分では買わないような道具も入っていて、なんともワクワクした気持ちになります。
新品の文房具を渡された、不安とワクワクが入り混じる新小学1年生のような気持ちに近いかもしれません。キットの道具は多めに入っているので、レッスンが終わったら自分で何度も作れるように配慮されています。
さて、イラストを描くのは中学校の美術以来、という私がうまくできるのでしょうか。早速動画を見始めることにします。
おしゃれな花や葉っぱの描き方レッスン
Lakitにログインして「美しい植物イラストで、ギフトをもっと胸キュンに」のレッスンを視聴します。まずはレッスンの内容と、使う道具の説明です。
Lakitに入っている道具以外に、自分で用意したほうがよいものがいくつかあったので、動画を止めて準備することにしました。
今回は花や葉っぱなどの植物がイラストの素材なので、玄関に植えてある南天を準備しました。南天は「難を転ずる」といった語呂から、縁起のいい植物です。 お正月にもピッタリの植物なので、うまく描けたらお年玉袋やプチギフトにも活用したいですね。
花や葉っぱのイラストの描き方:観察と下書き
まずはシールに描く植物のイラストの講座です。下書きから始めますが、いきなり植物を見てシールに描くのではなく、シールのどの部分にレイアウトしたらよいのか、文字はどうするのかといった完成のイメージを白い紙に描きだします。
下書きの前に、花や葉っぱをよく観察する手順も入ります。リアルな植物を描くためのコツや、見方のポイントもしっかり教えてくださいますよ。
ただボンヤリ見ているだけと、しっかり観察するのではイラストにしたときの出来栄えが大きく変わるとのこと。よく見るべきポイントも丁寧に解説してくださるので、教わったポイントをおさえながらじっくり観察します。
しっかり植物を見ながら下書きを描いていくので、慣れない私は時間がかかってしまいました。動画の方が先に進んでしまうことが何度かありましたが、そんなときはしばらく動画を止めて葉っぱとじっくり向き合います。
茎や葉脈の見方や描き方のポイントも、しっかり教えてくださいますよ。
Lakitのオンラインレッスンは、一旦動画を停止しながら作業を進められるのがいいですね。自分のペースで手を動かせますし、もう一度確認したい部分は見たいところまで戻って何度でも視聴できます。
描き方の確認でも何度か戻って見直しましたが、道具の使い方も動画を戻したり止めたりして確認しました。鉛筆やペンは日常でも使いますが、練りゴムは初体験。先生の手元がわかりやすく映るので、迷わず道具も使えましたよ。
自分で道具を用意すると「消しゴムなんてどれも一緒」と、あるもので済ませてしまいますが、Lakitは使ったことのない道具に触れられるのも魅力です。道具を使うワクワク感があると、作業にも夢中になれますね。
葉っぱのイラストをシールに清書:本描き
下書きを転写したら、いよいよ本描きです。本描きはペンを使う作業のため、消しゴムを使って消すことができません。失敗できないと思うと、ちょっと緊張します。
ペンの使い方のコツも教えてくださいますが、どうしても力が入って滑らかな線になりません。そんなとき「肩の力を抜いて気楽に描いてくださいね。」と、私の様子を見ていたかのように先生の声が聞こえてきます。
初めてのチャレンジなのだからそんな簡単にいくわけがない、と自分に言い聞かせて自分なりのイラストをシールに描いていきます。
葉っぱの手書きイラストでかわいいシールの完成
黒色のペンで描いた南天の葉のイラストと、金色のペンで簡単なメッセージを描いて完成させました。1枚のシールに2色しか使っていませんが、黒と金のゴージャスさがシンプルなイラストを引き立ててくれます。
今回は南天の葉を使いましたが、夏には朝顔、秋にはイチョウやもみじなど季節に合わせた葉っぱを描くと、その季節の行事にピッタリ合いますね。
花言葉に思い入れがある植物や、贈る相手の誕生花などを使ってもロマンチックです。自分でオリジナルのイラストを描けるということは、シチュエーションや思いに合わせたイラストを添えられるということ。市販のラッピングにはない、温かみのある贈り物になります。
花のイラストでおしゃれなギフトバッグに
今度は葉っぱを描いたときと同じ技法を使って、ギフトバッグにイラストを描いていきます。下書きや本描きの要領は同じですが、今度は描くスペースが少し広くなって素材も花に変わります。花びらのしわや、雄しべや雌しべの細かい部分はやはり難しいですね。
花を描くときも葉っぱで教わった、細かい部分を見る観察の技術が生かされます。集中力がいるので、シールとギフトバッグの間にちょっと休憩を入れてから描けばよかったなと後悔。シールとギフトバッグの間に時間を置いた方が、集中が途切れずに丁寧に描けたかもしれません。
ギフトバッグには南天の花を黒色のペンで、実と葉っぱを銀色のペンで描きました。レイアウトを考える時間をもう少しとればよかったかな、と思いましたがこれも次回の課題にすることにして、今回は完成です。
ギフトに使えるイラストを初めて自分で作成したという達成感が、湧き上がってきます。
意外と簡単?手作りのギフトに自分が胸キュン
集中していたのだからさぞかし難しいのだろう、と思われるかもしれませんが、使う道具はシンプルですし慣れればコツがつかめてくるので、オリジナルギフトとしては簡単だといえるのではないでしょうか。
レッスンを受けた直後はなんともいえない達成感というか、頭がすっきりした印象がありました。イラストを描いている間は集中していたため、余計なことがスッパリ頭からなくなっていたのだと思います。
植物をじっと見つめてそれをイラストに落とし込んでいく作業は、心のモヤモヤを取ってくれるように感じました。
肝心なイラストはお世辞にも上手とはいえませんが、「何度も描いているうちに上手に描けるようになりますよ。」という先生の言葉に励まされたので、余ったキットで何回も描いてみようと思います。
今回オンラインでのレッスンというものを初めて受けたのですが、リアルタイムでないのも私にとってはポイントでした。リアルタイムだと画面の向こうで先生に待っていてもらう時間が気になりますし、もう一度確認したいと思っても言い出せなかったりします。
手を動かしていると、聞きたいことをうっかり忘れてしまうこともあります。キットの材料はレッスンで使う分より多く入っているので、動画を見ながら何度も作れるのがいいですね。
イラストがもっと上手に描けるようになって、季節や人に合わせた手作りの胸キュンのギフトを贈っている自分の姿を想像すると、ちょっと恥ずかしいやらワクワクするやら。次はどの花を描こうかな、と早速考えている自分がいます。
(菅恵利)