「絵を描きたいけれど苦手だから、、、無理」と思っている人は多いのではないでしょうか。
「ゆる文字」を体験して感じたことは、絵が苦手な人でも特徴をつかむだけで「書くように描ける」ということです。
今回は、美大卒だけどイラストを描くのは苦手な筆者が、本気で「ゆる文字」に挑戦しました。
\ かわいい筆文字「ゆる文字」のレッスン /
書きたい気持ちが盛り上がる、筆文字のためのオリジナルキット
キットはポストに届きます。クラフト色の箱にはかわいいテープが貼られていて「新しいことを始めるぞ」というワクワク感が盛り上がりました。
箱を開けると、新しい筆ペンとサインペンそして金色のボールペンが入っていました。新しい筆記具はいくつになってもうれしいものです。
そして「こんなに練習するの!?」と思うほど、たくさんのはがき大と名刺大の紙とお手本が入っていました。
いよいよ動画の視聴です。画面には穏やかな口調の先生・宇田川一美さんがうつし出され、道具の準備からレッスンは始まります。
市販の筆ペンはいろいろな価格のものがあって、キャップを開けるだけで書けるサインペンタイプやペン先が毛ではなく固いものもありますよね。
キットに入っている筆ペンは、本体のインクを毛先に送り出して書く本格的な筆ペンです。「これ、高い筆ペンだ」とうれしい気持ちになり、先生の穏やかな解説を聞きながら筆ペンのインクを毛先まで送って、道具の準備を整えました。
本だと伝わりづらい説明も、動画なら一目瞭然!
まずは筆ペンに慣れることから始まります。キットに入っているお手本をなぞって、さまざまな太さの線を書いてみます。
筆ペンに慣れていないわたしは「太い線を書く」という第一段階でつまずきました。。。思い切って筆ペンの側面を使うことができないのです。どうしても、お習字の「二度書きはいけません」というルールが頭をよぎってしまいビクビクと線を書いていました。
そんなとき画面の向こうから、先生の穏やかな声で「ゆる文字にルールはありません。二回重ねて書いてもいいです」というアドバイスが。
そのアドバイスどおり、かすれた線の上から二度書き三度書きして太い線をつくりました。
先生は画面の向こうで毛先をおもいっきり大胆に使っています。ときには「えっ、そんなことしたら毛先がバラバラになっちゃう」と思うような筆使いもしていました。
「大胆に使いましょう」という言葉だけでは伝わらないイメージも、動画だから一目瞭然で理解することができました。
「基本の練習」では、短い文を書きます。
文の内容は「じぶんがいちばんだいじ」と「がんばらない」です。
わたしは自宅にあった方眼紙を使い、がんばって「がんばらない」と書きました。
仕上がりは想像以上にきれいになったのですが、字に少し固さを感じます。基本の練習をしたことで筆ペンの扱いにも慣れてきて、ペンの傾きで線の太さを調整できるようになりました。
先生がお手本をみせてくれるため、自分の目で先生の筆の角度を特等席で確認することができます。
自分でコツをつかむまで、何度も何度も巻き戻して見直せるのも動画レッスンのいいところでした!
「基本の練習」でわかったのは、「ゆる文字」はゆるゆるの文字を書くというのではないんですね。文字を「形」としてみて、文字の特徴や個性を前面に出した文字ということです。
そして厳しいルールはなく、ゆるい気持ちで楽しみながら書くことが大切ということです。
「筆ペンでかく、暮らしの中のゆる文字」の
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筆に勢いがつく「ノリノリの実践練習」
基本の練習が終わったらいよいよ実践練習になります。プレゼントやおみやげに添えるメッセージカードに挑戦です。
メッセージカードでは、サインペンを使いました。筆ペンよりもにじみが少なく、小さなサイズの字でも細かな表現ができました。
ゆる文字のメリットは「失敗作」がないことです。たとえバランスが偏っても、文字の大きさが違っても、それは「ゆるさ」という魅力になります。
そこで、メッセージカードは下書きなしで挑戦しました。金のペンで装飾を描くと市販のメッセージカードのような完成度です。
メッセージカードは、「これ、あの人にあげたいな」と友達の顔を思い浮かべながら制作しました。ゆる文字は、書く内容によって用途が広がる「使えるアート」だと思いました。
大作の「おしながき」では、クラフト紙を使いました。居酒屋やちょっとおしゃれな和食店でみかけるメニューです。
お店でみていたときには「こういう文字を書くプロがいるのだろうなあ」と思っていました。それが、まさか1時間ほどのレッスンで自分が挑戦できるとは思ってもいませんでした!!。
同じゆる文字でも紙が変わるとガラッと印象が変わります。クラフト紙の凹凸が筆ペンの毛先をバラつかせ、インクがかすれるのです。
でもこのころには「狙ったかすれ」も表現できるようになり「そら豆」の豆の字はお手本とはかけ離れてはいますが、個性的な文字に仕上がりました。ゆる文字に失敗なしです。
動画は内容別にチャプターが細かく分かれています。短いチャプターなら2分程度、一番長いチャプターでも15分ほどです。
すべてを一気にみても約1時間です。子育てや介護で自分の時間が作りにくい人でもスキマ時間を使ってできる区分けになっています。
練習用の用紙はたくさん入っています。白い紙をみると何かを書きたくなるわたしは「金魚」という作品を書いてみました。
もっとよくなりそうな気もしますが、筆ペンで描く楽しさに目覚め、最初の方眼紙に書いていた固さはなくなりました。
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書きたい文字があふれ出た! オリジナル作品に挑戦
大作「おしながき」まで書くと「アレも書きたいこれも書きたい」という制作意欲に火がつきました。
ゆる文字は、デッサンのように練習期間が長くなく、油絵のように準備する道具が多くないため、どんどんステップアップすることができます。
わずか1時間ほどでオリジナル作品が描けるまでになりました。家族へのメッセージや書置きもゆる文字で書くと心が和みます。
「ゆる文字」をおすすめしたい人
ゆる文字をおすすめしたい人は「気軽にアートに挑戦したい人」や「いそがしくてなかなか自分の時間がとれない人」です。
アートといえば絵の具を使った絵をイメージする人が多いのではないでしょうか。絵の具を使って絵を描くには、必要な道具がたくさんありますよね。そのため挑戦する前にあきらめてしまう人が多いと思います。
また、絵の基礎であるデッサンは上達するまでにかなりの練習が必要です。
「気軽にアート」は簡単なようでハードルを感じてしまう方もいらっしゃると思います。
でも「ゆる文字」に必要な道具は筆ペンだけです。書き終わったあとの片付けも、キャップをしめるだけ。
片づけ不要で音も出ない「ゆる文字」ならば、子育てや介護そして仕事でいそがしい人でもスキマ時間や夜の自分時間にサッとできるでしょう。
わたしは、リビングにあるダイニングテーブルの上でゆる文字に挑戦しました。テーブルや手を汚すこともなく、わずかなスペースでできました。
動画は繰り返し視聴ができるので、見逃してしまったところやもう一度見たいところを繰り返し視聴することで着実に自分のスキルにすることができました。
完成した作品は用途が幅広くあり「使う楽しみ」があります。今日は「おかえりなさい」のメッセージカードを使ってみようと思います。
いそがしいときこそ、ゆる文字でゆるい言葉を書いて、大切な人に贈ってみてはいかがでしょうか。
おわりに
ゆる文字は、添えるだけで一枚の紙や袋が心のこもった贈りものになります。
わたしは美大卒ですがイラストが苦手です。サッとイラストが描ける人をうらやましく思っていました。でも、イラストが苦手なわたしが、ゆる文字ならば文字を「書くように描く」ことができました。
なにより下書きなしで書いても失敗がないところが一番の魅力です。たった1時間ほどのレッスンで幅広く応用できるスキルが学べたことは、とてもお得な気持ちになりました。
「筆ペンでかく、暮らしの中のゆる文字」の
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