スラスラと美しい文字を書くカリグラフィーに憧れ、「自分も書いてみたい」と思う方は多いでしょう。しかし、どうすればカリグラフィーが書けるのか、何か道具は必要なのかと悩む方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、カリグラフィーの書き方や用意しておきたいアイテム、独学での勉強法などについて解説します。
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【初心者向け】カリグラフィーとは

カリグラフィーとは、ペンや筆などを用いて装飾的な美しい文字を書く方法のことです。ギリシャ語で「calli=美しい」「graphy=文字・書き物」を意味し、西洋の書道と呼ばれることもあります。
カリグラフィーの歴史は非常に古く、ローマ時代の碑文に刻まれた字体を起源として発展しました。それから2,000年以上経った現代でも、下記のようなさまざまなシーンでカリグラフィーが使われています。
- グリーティングカード
- ブライダル関連の紙小物や招待状
- レストランのメニュー など
カリグラフィーの大きな魅力は、そのアート的な美しさと表現力、実用性を兼ね備えていることです。数多くの書体が存在し、それぞれ雰囲気が異なるため、自分の好みや利用シーンに応じて使い分けられます。
最近はPCで入力・印刷されたカリグラフィーを目にすることが多いでしょう。しかし、美しい文字を書く作業は集中力アップやストレス解消にも役立つため、趣味で手書きしている方もたくさんいます。
まずは、さまざまなハンドメイドのジャンルから、初心者におすすめのジャンルを8つ紹介します。
カリグラフィーを始めるのに揃えたいアイテム
カリグラフィーを始めるにあたって、何を用意したら良いのかわからない方もいるでしょう。そこで、カリグラフィーを書くために最低限揃えておきたいアイテムを3つ紹介します。
カリグラフィーペン

カリグラフィーを始めるなら、カリグラフィーペンを用意しましょう。ディップペン・ブラシペン・マーカーペンなどいろいろあるので、好みのものを探してみてください。
- ディップペン:ペン先にインクをつけながら書くペン。ペン先のチップを交換すれば、線の太さやスタイルを変えられる
- ブラシペン:ペン先が筆のようになっているペン。ペン先が柔らかく力加減によって線の太さを変えられるため、表現の幅が広がる
- マーカーペン:インクカートリッジが内蔵されているペン。手軽に使えてインクが早く乾くので、練習用におすすめ
また、書き心地だけでなく、どのような書体を書きたいかでペンを使い分けることも大切です。例えば線がはっきりしているゴシック体やイタリック体には、ペン先が太めなペンがおすすめです。
カッパープレート体のような繊細なデザインの文字は、ペン先が細めなペンを使うと書きやすいでしょう。
インク

ディップペンなどを使う場合はインクも必要です。カリグラフィー用のインクは、大きくブラックインクとカラーインクに分類されます。
インクの色によって文字の印象が大きく変わるため、何にどのような文字を書きたいのかを考慮した上で選びましょう。
また、インクには水性インクと顔料インクがあります。初心者の場合は、取り扱いが簡単で乾きやすい水性インクがおすすめです。発色の良さや透明感などもチェックして選びましょう。
顔料インクは色持ちが良いものの扱いが少し難しいので、カリグラフィーの技術が身に付き、より良い仕上がりにしたいときに使ってみることをおすすめします。
紙

カリグラフィーを書くときに、コピー用紙のような薄い紙を使うとインクが滲む可能性があります。下記のような厚めで滑らかな紙を用意しましょう。
- カリグラフィー専用の紙
- 厚口のレポート用紙
- 細目の水彩紙 など
特にカリグラフィー専用の紙は、書き心地が滑らかでインクが滲みにくいのでおすすめです。まずは練習用の安価な紙を使ってみて、自分が使いやすい紙を探しましょう。
【5つのステップ】カリグラフィーの書き方
アイテムを揃えたら、さっそくカリグラフィーを書いてみましょう。ここではカリグラフィーの基本の書き方を紹介します。
ステップ1|カリグラフィーペンを正しく持つ

まずはカリグラフィーペンの正しい持ち方を身に付けることから始めます。カリグラフィーは線の太さのメリハリで文字を表現しますが、ペンの持ち方・角度を間違えていると思うように線が引けません。
下記のポイントを意識しつつ、正しくカリグラフィーペンを持ちましょう。
- 親指と人差し指でペンをはさむ
- 中指でペンを支える
- 手に力を入れすぎず、リラックスした状態を保つ
- ペン先の角度を45度にする
正しくカリグラフィーペンを持つとインク量が均等になり、メリハリのある美しい線が引けるようになります。
ステップ2|ストロークを練習する

続いて、カリグラフィーのストロークを練習しましょう。ストロークの基本は下記の通りです。
- 下から上に向かうとき:力を入れずに細い線を書く
- 上から下に向かうとき:少しだけ力を込めて太い線を書く
強弱をつけながら流れるようなストロークで線を書くと、滑らかで美しい文字になります。
ステップ3|基本の文字と書体を練習する

ストロークが身に付いたら、文字を模写してストロークの強弱や文字の曲線を覚えていきましょう。見本を見て真似するよりも、ネットなどでテンプレートを印刷して上からなぞってみるほうが、ペンの運び方が身に付きやすくなります。
どのような書体を選んでもかまいませんが、初心者ならラテンアルファベットから始めるのがおすすめです。特にシンプルで書きやすいゴシック体・イタリック体などは、カリグラフィー初心者に向いています。
また、いろいろな書体に目移りしがちですが、まずは1つの書体に集中することも大切です。そのほうが基礎がしっかりと身に付きます。何度も練習を重ねて感覚が掴めてくると、少しずつ自分なりのスタイルが定まってくるはずです。
カリグラフィーを美しく書くには技術が必要で、何度も繰り返し練習しなくてはなりません。しかし、カリグラフィーを趣味にする方は、練習も楽しんでいます。
ステップ4|フレーズを書く練習をする

次にフレーズを書く練習に進みます。文字単体でうまく書けていても、フレーズになると文字同士のバランスが悪かったり、角度が違ったりするためです。
すべての文字が同じ角度や大きさで書けているかどうかを意識しながら書いてみましょう。大文字・小文字が混ざっている場合は、それぞれの大きさが揃っているかをチェックしてみてください。
ステップ5|好きなアイテムに実際に書いてみる

フレーズがバランス良く書けるようになってきたら、グリーティングカードなどのアイテムにカリグラフィーを書いてみましょう。
いきなりペンとインクで書くと失敗しやすいので、鉛筆で下書きしてペンで清書するのがおすすめです。歪みなく真っ直ぐに書けるように、アンダーラインも引いておきましょう。
初心者がカリグラフィーを独学で勉強する方法は?

カリグラフィーは独学で始めることも可能です。ここでは、初心者がカリグラフィーを独学で勉強する方法を3つ紹介します。
市販のカリグラフィー練習帳やテンプレートを活用する
手軽にカリグラフィーを始めたいなら、ネットでダウンロードできるテンプレートや、市販のカリグラフィー練習帳を使うのがおすすめです。文字や基本のストロークなどを繰り返し練習できます。
初めはゆっくりと書いてストロークを身に付け、少しずつスピードアップしていきましょう。
動画を視聴する
テンプレートや練習帳とあわせて、カリグラフィー動画を見るのもおすすめです。ペンの持ち方や手の運び方、ペン先の動かし方などを視覚的に学べるため、理解度が高まります。
わかりづらいところ、苦手なところを一時停止したり繰り返し視聴したりできるのも便利です。YouTubeなどでカリグラフィーの基礎を教えている動画を探してみましょう。
キット付きオンラインレッスンを受講する
独学だと道具やテンプレート選びなどをすべて自分で行う必要があるので、ハードルが高いと感じる方もいるでしょう。そのような方には、キット付きオンラインレッスンがおすすめです。
「Lakit」のオンラインレッスンなら必要な道具が自宅に届くため、手軽にカリグラフィーの練習を始められます。一度動画を購入すれば、好きなタイミングで何度でも視聴できるので、基本がしっかり身に付くでしょう。
Lakitのおすすめカリグラフィーレッスンを3つ紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
大人の趣味 カリグラフィーを楽しむ豊かな時間
1時間で金属ペンを使ったカリグラフィーの基本を学べる講座です。カッパープレート体をメインに、メッセージカードなどに使えるフレーズも練習します。文字やフレーズの見本が充実しているのも特徴です。
・キット付きレッスン:3,465円
・キットなしレッスン:2,200円
ボールペンでかく、カラフルかわいいカリグラフィー
ボールペン(uni-ball one)でカリグラフィーにチャレンジできる講座です。ポップでカラフルなデザインのカードが描けるようになります。
・キット付きレッスン:3,465円
・キットなしレッスン:2,200円
日本語を愉しむ 和モダンカリグラフィー
西洋の書道であるカリグラフィーと日本語を融合させたのが「和モダンカリグラフィー」。日本語を楽しむことを目指した、新しく美しい文字を学べる講座です。
・キット付きレッスン:3,465円
・キットなしレッスン:2,200円
まとめ
ペンとインク、紙があればすぐに始められるカリグラフィーは、新たな趣味を探している方にぴったりです。
必要な道具が届くキット付きオンラインレッスンなら、さらに手軽にチャレンジできるので、さっそく始めてみてはいかがでしょうか。
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