おしゃれなメッセージカードを書いて贈ったり、ポストカードに文字を書いてインテリアとして飾ったりできたら、素敵ですね。
カリグラフィーをマスターすれば、さまざまなシーンに美しい文字を添えることができます。
今回は、カリグラフィーの練習方法や歴史などについて紹介します。
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カリグラフィーとは
カリグラフィーとは、西洋や中東で育まれてきた文字を美しく見せるように書く手法のことです。結婚式やレストランのメニューをはじめ、クリスマスや誕生日に贈るカードなどに使われています。
日本の書道は「ジャパニーズカリグラフィー」と呼ばれます。文字を美しく見せるための書き方という点では、日本の書道とカリグラフィーは共通しています。
書道では筆を使うのが普通ですが、カリグラフィーは先端が平らになるように加工されたカリグラフィー用のペンを使います。
特有の細い線と太い線のコントラストを出して美しい文字を書くにはカリグラフィー用のペンは必須です。普通のペンだと、このコントラストを上手く表現できません。
カリグラフィーをマスターすると、節目ごとに友人や家族に贈るメッセージカードやプレゼントをラッピングする包装紙を個性的にデザインすることが可能です。それだけでなく、コースターやお皿などにもおしゃれな文字を書くことができます。
カリグラフィーが上手に書けるようになると、オリジナルのポストカードやカリグラフィーの文字を使ったリースを作って、部屋に飾るのもおすすめです。おしゃれなインテリアとして部屋に映えてくれます。
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カリグラフィーの由来と歴史
カリグラフィーはいつどのようにしてできたのでしょうか。ここでは、カリグラフィーの由来や歴史について紹介します。
カリグラフィー(Calligraphy)の由来
カリグラフィーは、「美しい」という意味を持つ「Calli」と「書く」という意味を持つ「Graphein」を組み合わせてできた言葉です。
ギリシャ語が語源となっており、その歴史は古代ローマまでさかのぼります。
カリグラフィーの歴史
現在カリグラフィーとして使用されている文字の起源は、「ローマンキャピタル体」だといわれています。ローマ時代の碑文に刻まれている字体で、読みやすく、文字の形が美しいことから、大文字の活字の基本的な書体として現代でも親しまれています。
また、当時はローマンキャピタル体と同時に「ラスティック体」という書体も流行していました。こちらは碑文だけではなく、書籍にも使われることが多い書体でした。
その後、4世紀になると「アンシャル体」と呼ばれる比較的書きやすい文字が生まれ、宗教書籍などにも使われてきました。さらに、書きやすさを重視したハーフアンシャル体なども生まれ、カリグラフィーの原点は人々の生活に深く浸透していきます。
8世紀のフランスでは、書体の統一に向けた動きが強まり、小文字体として「カロリジャン体」が生まれました。
さらに、大学で学ぶことが盛んになると、写本のためにもっと小さく早く書ける書体が生まれました。それが「ゴシック体」です。ゴシック体は現在でも当たり前に使われている書体ですが、カリグラフィーの歴史と関わりの深い書体なのです。
このようにカリグラフィーは、時代とともに文字の形を変え、現在は装飾文字として親しまれるようになっています。
カリグラフィーの代表的な書体
カリグラフィーには、さまざまな書体があります。今回は、そのなかでも代表的な3種類の書体について解説します。
ゴシック体
ゴシック体は、現在でも親しまれている書体のひとつです。紙が高価でたくさん買えなかった時代に、一枚の紙になるべく多くの字数を書くことを目的として作られました。独特の角張った字体で、文字を詰めるように書くのが特徴です。
ゴシック系ファッションのイメージにも近く、黒く塗りつぶす面積が大きい書体なので、ブラックレターとも呼ばれます。ゴシック体を使うときには、黒が使われるのが一般的です。
イタリック体
カリグラフィーの書体のなかで最もポピュラーな書体がイタリック体です。より速く書くために生まれた書体で、現在使われているイタリック体のように斜めではなく、まっすぐ書きます。
カリグラフィーを始める方が最初に習うことが多いのもイタリック体です。シンプルで可読性が高く、ローマ教皇庁の教科書にも使われたほど美しい書体なので、最初にマスターしておくと良いでしょう。
カッパープレート体
カッパープレート体は、イタリック体を元に作られた曲線美が特徴的な書体です。慣れればイタリック体よりも速く書くことができます。
特徴的な専用のペン先を使って書きますが、ペンの角度ではなく筆圧を調節して太い部分と細い部分を調整するのが特徴です。
カッパープレート体をマスターすると、カリグラフィーの成長を感じることができるようになります。
カリグラフィーに必要な道具
カリグラフィーにはどのような道具が必要なのでしょうか。また、マスターするにはどのような練習をすれば良いのでしょうか。ここでは、カリグラフィーに必要な道具や練習方法を紹介します。
カリグラフィーに必要な道具
カリグラフィーに必要な道具は下記のようなものです。
・紙
紙は厚手でつるっとした質感のものがおすすめです。厚手なら筆圧の調節も可能ですし、つるっとした質感ならペン先が引っかからずにスムーズに書くことができます。300円程度で用意できるもので問題ありません。
・ペン(ペン先と軸)
カリグラフィーでは、書きたい字体によって使うペン先が異なります。そのため、ペン軸とペン先が分かれているものを使うのが一般的です。
ペン軸は500円前後、ペン先は1個あたり300円前後なので、書きたい字体の種類によって用意しましょう。
・インク
練習用は黒だけでも良いのですが、バースデーカードなどを書きたい場合は、複数の色のインクを用意するのがおすすめです。セットになっているものなら1,500円程度で揃います。
カリグラフィーは、ペン先やインクの種類や数にもよりますが、おおよそ3,000円前後で始めることができます。初期投資が少なく済むので始めやすいでしょう。
カリグラフィーの練習方法
カリグラフィーを練習してみましょう。カリグラフィーには専用の道具を使うので、道具の使い方にも慣れておく必要があります。
まずは、ニブ(ペン先のこと)を軸に差し込みます。ニブには窓と呼ばれる穴が空いているので、窓が上を向くように差し込みましょう。差し込む向きには注意が必要です。
ニブがセットできたら、練習シートや教本で実際に書いてみましょう。練習シートはインターネット上で無料のものが公開されていることもあります。有料でも安価の練習シートが配布されているので、使いやすそうなものを探して練習しましょう。
テキストも100円均一ショップなどにリーズナブルなものがありますし、書店にもさまざまな書体が練習できる本格的なものもあります。モチベーションが上がるようなテキストや練習シートを用意してたくさん書いてみましょう。
十分に練習したら、いよいよ実践です。いきなりペンで書くのは難しいので、まず鉛筆で薄く下書きをしてから、その上をなぞるようにして書きましょう。インクをしっかり乾かしたら、下書きの鉛筆をそっと消しゴムで消します。
最初は思ったように手が動いてくれないと感じるかもしれませんが、慣れてくると自在にペンを操って思った通りの字を書くことができます。ゆっくり時間をかけて練習すると、徐々に自分の成長を感じてモチベーションも上がり、長く続けられる趣味になるのです。
使い終わったニブは水で綺麗に洗って保管しましょう。
【カリグラフィー】初心者におすすめのレッスン
どの道具を買えば良いか分からない方、どうやって練習すれば良いか分からない方は、オンラインレッスンもおすすめです。Lakitは面倒な手間なく始められるオンラインレッスンサービスを展開しています。
必要な道具もすべてキットになって届くため、届いたらすぐに始めることができます。初めての方でも取り組みやすいレッスン構成で学べるのもメリットのひとつです。動画は何度でも見放題なので、じっくりと学ぶことができます。
本だと手の動かし方がわかりませんし、画面の向こうの先生と同じように進められる動画レッスンは便利ですよね。
「大人の趣味 カリグラフィーを楽しむ豊かな時間」は、金属ペンを使用したカリグラフィーの基礎を1時間で学ぶことができるレッスンです。
ペンの使い方やインクの扱い方など、カリグラフィーの初心者のための基礎レッスンのほか、カッパープレート体の練習もできるので、メッセージカードなどを自作したい方にもおすすめです。
まとめ
カリグラフィーは、ペンと紙だけで始められる大人の趣味のひとつです。おしゃれな字が書けるようになると、大切な方に贈るメッセージカードを書くのが楽しみになります。
カリグラフィーを始めたい方は、ぜひLakitのレッスンをチェックしてみてくださいね。
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