LakitスタッフOです。
Lakitのレッスンを撮影しているスタジオは、感染対策のために限られたスタッフしか出入りができないのですが、今回は特別にスタジオに潜入して撮影中のクリエイターさんに直撃インタビューを行いました。
レッスンからはなかなかうかがい知れないクリエイターさんの素顔や人柄を詳しくご紹介したいと思います。ぜひお楽しみください!
プロのクリエイターの方は最初から上手に描いたり作れたりして、自分とは遠い存在に思えていませんか?
きっとプロの方にも初めての挑戦があったはず。これからLakitで新しいクリエイティブを始めたい方への励ましになるエピソードや気づきになるお話をぜひお聞きしたいと、いろいろとインタビューしてきましたよ!
スタジオ潜入👀
インタビューの前に、スタジオの様子を初レポート!
まず入って最初に目に入るのは、鉛筆の展示コーナーです。部屋の中央に設置されていて、いろいろな鉛筆・色鉛筆をその場で削って試し書きできるようになっています。
2つのスタジオが併設されています。本日の撮影はBスタジオで行われている模様。
この重厚なドアの向こうで撮影がされています。どんなレッスンが出来上がるのかワクワクしますね!
本日は、雑貨デザイナー/ゆる文字プランナーの宇田川一美さんに直撃インタビューをします✨
ちょうど、宇田川さんが3つ目のLakitレッスンを撮影中です📷
撮影のお邪魔にならないよう待合室で待つことに。
待合室は、スタジオのドアの無機質な感じとは一転、ぬくもりが感じられる木製の棚が設置されています。
今までにLakitでレッスンをしていただいたクリエイターの作品がずらりと並んでいます。棚だけでなく天井からもモビールがぶら下がっていたりして、いろいろな作品が目を楽しませてくれます。
宇田川さんの今までのレッスンで作った作品も展示されていましたよ。
宇田川さんインタビュー
いよいよ宇田川さんにインタビューをさせていただくことに。
宇田川さんは雑貨デザイナー/ゆる文字プランナーとしてご活躍中で、もともと、対面のリアルタイムのワークショップ経験も豊富でいらっしゃいます。
じつは、2年前に三菱鉛筆が初めてのファンミーティングを行った際、ハンドレタリングの講座を行っていただいたご縁があり、Lakitでもレッスンを担当していただけることに✨😃
最近はコロナ禍でなかなかワークショップの開催ができなくなっているところも多いと聞きますが、宇田川さんの普段のお仕事や、クリエイティブに対するお気持ちやこれから始めたいことなど、 早速いろいろと聞いてみました!
普段のご活動とLakitの違い
スタッフO: 普段のお仕事やワークショップのご経験があって、説明や教えることに慣れていらっしゃいますが、Lakitレッスンを行ってみた印象はどうですか?普段のお仕事と切り替えが必要な場面などありますか?
宇田川さん:Lakitでは、カメラの向こう側にいる受講しているお客さんをイメージして、自分の作業を言語化して説明する必要があります。それが今までしたことがなかった難しいところでしたね。
ワークショップでは その時の参加している方の作品を見ながらアドバイスをしますが、 わりと指差しでこの線をこう、など雰囲気をお伝えすると伝わることが多いです。
その時々で参加してくださっている方との掛け合いが楽しみで。 回によって、面白いことをする方が入たりすると盛り上がる場面が違うのも対面でのワークショップならではのことです。新たなアイデアを共有しあったり楽しい時間を過ごしています。エネルギーがぶつかり合うので、終わった後の充足感があり、いい意味でつかれた!という感じなんです。
Lakitのオンデマンド動画だと、今までは直感で線を引いていてるようなところも、言葉で程度が伝わるように説明する必要があるので、無意識に感覚で作業していた部分を説明するのに苦労しつつ、改めて自分の創作に向き合える気がします。頭を使う部分が違うように感じて、楽しいです。
クリエイティブな活動を始めたきっかけ
スタッフO:宇田川さんはいつからクリエイティブな活動に興味を持ったのですか?なにかきっかけがあったのですか?
宇田川さん:いつからなんでしょう(笑)
もともと絵を描くのが好きな子供で、雑貨を集めるのも好き、何かを手作りすることも大好きでした。
人を驚かせることが好きだったので、他にないような封筒を自作してお手紙を送ったりしましたね。とにかくお友達が驚いてくれたり、喜んでくれることが好きでした。
スタッフO: もともと好きなことで誰かを喜ばせたいというのが続ける動機になったんですね。なにか記憶に残っている楽しいクリエイティブの思い出などはありますか?
宇田川さん:高校生の時にお手紙交換が流行って、それも大好きでした。先ほどの人を驚かせるということで、結構作りこんだものを友達同士でプレゼントしあったことが思い出です。もともとないものを作るのが好きで、お友達が驚くようなお手紙を作りたいという気持ちでした。
例えば、ハンバーガーの包み紙をきれいに洗ってお手紙の封筒にしたり、英字新聞で作ってみたり、お金をかけずにどうやったら驚いて喜んでくれるだろう、と工夫するのが楽しかったんです。
インスピレーションの源は?
スタッフO:どんどん新しい工夫やアイデアが湧いていそうですが、普段どういうところからインスピレーションを得ているのですか?
宇田川さん:アイデアはどんどん湧いてくるほうではないと思います。普段から色々とキョロキョロとして情報はキャッチするようにはしていますね。
普段から新しいものを試してみたり、知ることが好きなので、苦労して情報を集めるというより、好きなことを追いかけていたら自然とその情報は耳に入ってくるように思います。
私は時間に制約があるほうがアイデアを思いつくタイプです。イメージがわかないこともあるけど、いろいろと経験をもとに、融合してみて、形にしていって完成させます。なんだかお仕事みたいですね(笑)。
時間をうまく使うコツや、リフレッシュ方法は?
スタッフO:時間を有意義に使うために気分転換やリフレッシュなどはどういうことをしているのですか?
宇田川さん:(少し悩んだ様子で)うーん。時間の使い方はいろいろと経験して変わってきましたね。
割と、30代のころまでは予定をつめつめにするタイプでした。スケジュールもきつきつで徹夜もしばしば。待ち合わせはいつもギリギリで「その時間までにこれができる!」と違うことを入れていたタイプ。
今は待ち合わせを楽しむことも好きです。いろいろな経験をして、これにはどのくらいの時間がかかるとか、余裕を持てるようになったみたいです。
先日、カフェで見知らぬおばあちゃんに話しかけられたんですけど。その方は待ち合わせの1時間前に来ていらっしゃったみたいで、コーヒーとケーキを楽しんでいました。私もその方の年齢くらいになるときには、そのくらいの余裕が持てるようになっていたいですね。
時間の使い方が変わって、睡眠もしっかりとるようになって。今は健康が一番ですね!睡眠をとること自体がリフレッシュにもなります。
新しく始めたいこと
スタッフO: 時間に余裕を持つことが大切なんですね。始めてみたいことや、新しく始めたことはありますか?
宇田川さん:最近新しく始めたことはいろいろあります。まず読書です。最近人から勧められたのは「精霊の守り人」という児童書。まだ読み始めたばかりだけれど、おすすめのものは読んでみたい。
人からおすすめされたものは自分にとって新しい出会いのチャンス。きちんと見てみたいと思っているんです。
学生の頃にファンタジー小説が周りで流行っていた時は、ノンフィクションだったり、人と違うものを読みたいと思っていましたが、年を重ねて考えが変わってきました。
今は自分の好みでは普段出会えないようなことに出会って、知らないことにアクセスしたいと思っています。自分の知らないことに出会えるかも、というのがワクワクするし、浅く広く興味を持つようにしています。
新しく始めたいのはパウンドケーキ作りです。
お友達お手製のパウンドケーキをいただいたのですが、自分でも作ってみたいと思っています。シナモンやナッツなどたっぷりのスパイスを入れて、甘くない、ピリッとしたお酒に合うものを。普段お菓子づくりを多くする方ではないけれど、自分好みのずっしり重いパウンドケーキは作ってみたいですね。
よく「TBSラジオ『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』(Podcastで配信中)」を聞くのですが、最近よく聞く「推し活」の話題が出てきます。まるで友達と話しているような軽快な語り口に引き込まれていて「わたしも推しが欲しい!!推し活をしてみたい」と思っています。
あとは、、、iPadにApple Pencilでデジタルに描くことも始めました。もともと紙の手触りが好きなのと紙のほうが描きなれているので、ペーパーライクフィルムを貼ってみたりして。これからチャレンジしたいことですね。
スタッフO:たくさん始めたことがあってすごくうらやましいです。既にいろいろと新しいことにチャレンジされていらっしゃるんですね。知らないことを知りたいという姿勢や、新しく始めたいことがあるって、とっても素敵です。
好きな文房具は?
スタッフO:デジタル機器にも挑戦されていて、いろいろな表現の幅が広がられているご様子。ご著書やご活動を拝見して、もともとは万年筆やガラスペンなどを好んで使っていらっしゃるように思っていたのですが、お好きな文房具はそのあたりのペンなのでしょうか?
宇田川さん:じつは、一番好きなのは窓付き封筒で、ずっと集めています。以前、テレビ朝日の「タモリ倶楽部」という番組にも出演させていただいたことがあって。いまだに反響をいただきます。
スタッフO:いつから集めていらっしゃるんですか?
宇田川さん:もともとハマればとことん深くまでハマるタイプです。窓付き封筒ももともと好きだったのですが、本格的にハマったのは10年ほど前からです。今は自分で送るよりも届いたものにストーリーを感じています。
スタッフO:窓付き封筒のいったいどういうところが魅力なのですか?
宇田川さん:もともと紙が好きなんです。印刷物や紙の質などが違うのが楽しくて。窓付き封筒は、紙なのに、フィルムというか窓がある。家じゃないのに窓と呼ぶのも面白いですよね。
窓付き封筒は個人ユースではないので、一般的な文房具店にはなかったり、購入するときにたくさん買わないといけなかったりするけれど、手紙を出すときに使いたくて、わざわざ窓付きを購入したこともあります。窓付き封筒は裏に地紋があるのですが、それが一つ一つ違うのが面白いんです。
スタッフO:地紋?それはどういうものなのですか?
宇田川さん:印刷の裏の柄です。自分で集めるだけでなく、海外に住んでいるお友達などにも頼んで、届いた郵便物の中から窓付き封筒を取っておいてもらっているんです。日本のものとの違いや共通点を見つけて楽しんでいます。同じ柄でもインクのたまり具合で表情が変わったり、会社のロゴが入っていたり、自治体のキャラクターの時もあります。
スタッフO:なるほど。デザイン性があるのですね。他に魅力的な部分はどういうところがありますか?
宇田川さん:窓付き封筒の裏の地紋は、誰がデザインしたのかもわからない。同じところから送られてきても年によって柄が違ったりするんですけど。
封筒って、体を張って手紙や請求書など重要な書類を守る役割を全うするんですよね。 誰にも注目されることなく、書類を守って届いたら誰にも顧みられることなく捨てられる運命。そんな姿にはかなさやかわいさを感じるんです。
そして、柄を見るたびに、人が気が付かない小さな世界を知ってしまった、という喜びを感じています。あまり共感してもらえないのですが(笑)
スタッフO:窓付き封筒への情熱がひしひしと伝わってきました。私も家に届いた封筒を見てみたいと思います。とても面白いお話を聞かせていただき、ありがとうございます。
今後に向けて
宇田川さんの肩書は「雑貨デザイナー/ゆる文字プランナー」ですが、お仕事の配分などは特に決めていないそうです。最近では、先生向けの造形の本の制作にも携わっているらしく、半年先の工作プランを考えて制作することもしていらっしゃいます。
今後、宇田川さんのレッスンでは封筒を使ったものや工作などいろいろなジャンルが増えるかも!?
とっても楽しみです。宇田川さん、インタビューありがとうございました。
最後までお読みいただきありがとうございました。